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「ふたば系ゆっくりいじめ 976 猫とゆっくり/コメントログ」 ぬこは獲物で遊ぶからなw 脂肪分が多いカスタードとか好みそうだ。 一番標的になりそうなのは、生クリームのぱちぇだろうなーw -- 2010-12-01 21 37 32 ぬこはケーキが好きなんだそうだ。脂肪分が多い食い物は効率がいいと 本能で知ってるらしい。だからケーキがあれば魚や肉より先に食べるという (そういう実証実験があった) -- 2012-09-13 13 48 27 このありす親子は不法侵入した野良? その辺が書いてあるともっと楽しめる。 -- 2018-01-05 17 49 25 余談だが、猫はテオブロミン(チョコレートなどに含まれる)を代謝出来ないので、 見た目は猫のちぇん種は一緒に飼ってはダメ。 -- 2018-01-05 18 07 48
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ゆっくりブリーダーの訓練所では、今日もゆっくりのエリートと呼べるほどの良いゆっくり達を作り出す訓練が行われている。 「ゆっくりしていってね!」 その部屋は、人工的だが、どこか温かみがあり、そのまま眠ってしまいたくなる様な風情がある。 ゆっくり達の部屋は、これから続く長い訓練の日々に耐えられる精神を身に付けるためにも、ゆっくりにとって本当にゆっくり出来る場所となっているのである。 そんな部屋に、一人の男が、ゆっくりれいむを置いた。 「ゆっくりしていってね!」 このれいむは、どうやら新しく訓練を受けるゆっくりらしい。そのふてぶてしい面構えから見るに、野生のゆっくりのようだ。 「ゆっくりしていってね! ここはれいむのいえだから、おじさんはさっさとでてってね!」 ゆっくりれいむは身勝手な事を言い、環境の良さからここを自分の住みかだと言い張った。 最初、ゆっくりはこの場所の居心地の良さから、必ずこういう態度をとる。 そんなゆっくりを、当然だがブリーダーは即座に叱る。 だが、その言葉は非常に穏やかなものである。 「ここは君の家か……じゃあ、出て行く事にしよう」 そう言い残して、部屋に鍵をかける。数日間の絶食の始まりだ。 「ゆ……ごはん……おなか……すいた……」 「まだご飯をあげるわけにはいかないな、君はまだまだ死なない」 数日前、まるまると太っていたゆっくりれいむが、見る影もなくやせ細っている。 もはや動く事も出来ない様子で、ブリーダーの姿を見ても哀れさを誘うほどの小さな声で訴える事しかしない。 だが、ブリーダーはその様子を見ても眉一つ動かさない。 本当に餓死直前のゆっくりは、言葉を発する事も出来ないし、やせ細るどころかアンコが透き通って真っ黒に見えるほど皮が薄くなるからだ。 ちなみに、この状態のゆっくりに僅かでも食事を与えてしまえば、もう絶対に言う事を聞かない。 例え瀕死になっても、哀れに振舞えば助けてくれる。それを知ってしまえば、ブリーダーの言う事など聞く必要を感じないからだ。 ブリーダーが部屋を出て行こうとすると、ゆっくりは凄まじい勢いで飛び掛ってきた。 「ま”っでえ”え”え”え”え”ぇぇぇぇぇ! ぼん”どに”お”な”がずい”だの”お”お”お”ぉぉぉ!!!」 顔をぐしゃぐしゃにして、みっともなく訴えかけるゆっくりを叩き落し、ブリーダーは部屋を後にした。 「そろそろかな……」 更に数日後。 全身が真っ黒になり、何かを要求するどころか、眼球すらまともに動かないゆっくりれいむを前に、ブリーダーは呟いた。 「これが食事だ。これまで散々自分だけでゆっくりした分を差し引いてる。食べられるだけありがたく思うんだぞ」 こんこんと諭してから、一口分のスープをゆっくりれいむの口元に持って行く。 「おいしい……ゆっくりできるよ……!」 一口でも、僅かに回復したらしい。しみじみと、スープを惜しむ様に味わい続けている。 「これからも、自分だけでゆっくりするとこうなる。わかったら、もう二度と自分だけでゆっくりするなよ」 「わかりました……だから、もっとちょうだい……」 あえぐ様に訴えるゆっくり。だが、ブリーダーはそのまま部屋を出ようとした。 「ま”っでよ”お”お”お”ぉぉぉ! も”っどぢょう”だい”い”い”い”ぃぃぃ! ゆ”っぐり”でぎな”い”ぃぃぃぃぃ!!!」 ドアを閉めた直後、泣き叫ぶゆっくり。どうやら、このゆっくりはまだまだ元気だったらしい。 ブリーダーはため息を一つこぼし、限界を見極める腹を固めた。 「今度はどうかな……」 数週間後、全身が真っ黒になり、もはや生死すら分からないゆっくりの前で、ブリーダーが呟く。 「ご飯をあげる前に、一つだけ言っておく。今回が最後のチャンスだ。これでダメなら、加工所送りにする」 数週間前と同じ様に、だが厳しい顔つきで宣言するブリーダー。 そのままゆっくりにスープを与えると、僅かずつ飲み込んでいく。 「ゆ……ゆ……」 僅かに眼球が動く。哀れがましいその動きを見て、ブリーダーはため息をついた。 「残念だが、君は加工所送りだ。恨むなら恨んでも良いけど、自分が何をしたかゆっくり考えてみるんだな」 そのままゆっくりれいむを抱えて、部屋を後にするブリーダー。 ゆっくりれいむは、なぜかと訴える様な眼差しでブリーダーを眺めていた。 ――ゆっくりの訓練方法、その一。 ――特に野生のゆっくりは、哀れがましい動きをして、何とか同情を誘おうとする。 ――そのため、まずは餓死直前まで追い込む事で自分の立場を理解させ、それでもダメならば加工所へ送る。 ゆっくりブリーダーの話が出てきてあまりにも嬉しかったので、書いてみました。 この後もいくつかありますが、イジメ系ではないので削除させていただきました、ご了承下さい。 下記は、訓練方法そのニ~五です、ゆっくりに本気で訓練施すとなると、多分こんな感じになるのではないかなぁと思います。 ――ゆっくりの訓練方法、そのニ。 ――他の者の苦しみを無視する、自分だけ食事を摂ろうとするなど、自分勝手な行動に出たゆっくりは叱る。 ――どれだけ優秀でも、自分勝手な行動だけは決して許されない事を頭に叩き込む。 ――ゆっくりの訓練方法、その三。 ――ゆっくりを叱る時は、他のゆっくりから見えない影で、諭す様に叱る。 ――ゆっくりにもプライドは存在する。それを崩さない事を念頭に置く。 ――ゆっくりの訓練方法、その四。 ――一度でも人間やその係累に危害を与えたものは、加工所送り。 ――周囲のゆっくりに聞こえる様に加工所送りを宣言する事で、絶対にやってはいけない事を頭に叩き込む。 ――ゆっくりの訓練方法、その五。 ――ゆっくりを褒める時は、他のゆっくりが見える様な状況で、可能な限り褒める。 ――ただし、褒めすぎて調子に乗らない様注意する事を念頭に置く。 by319 このSSに感想を付ける
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「ふたば系ゆっくりいじめ 267 さいこ/コメントログ」 すかっとした!! -- 2010-04-30 20 02 05 ゆかりんだけは何故か助けてあげる・・・なんて事はなかったのぜ! -- 2010-06-21 00 42 05 。・゜(゜⊃ω⊂゜)゜・。うう・・・ゆうかりんは助かると思ったのに -- 2010-09-07 05 26 44 ゆうかりん出てきてないよ -- 2010-09-24 21 35 37 おにいさん… 何というか興奮しすぎだぜ… -- 2010-09-29 22 18 46 あとゆかりんかわいいな -- 2010-09-29 22 20 14 お隣さんの方が一枚上手だったなww -- 2010-10-03 14 10 30 このお兄さん危ない -- 2011-03-08 12 45 23 確かにシンプルだが怖いよ! -- 2011-03-29 13 30 13 禁じられた遊びの方でまりさがおねえさんって言ってるからこの主人公は女じゃないかと…(恐) -- 2011-07-06 16 39 30 それにしてもこのお兄さん、ノリノリである -- 2012-03-13 20 44 22 ああ、このゆかりんは次の話で隣のお兄さんに埋められた奴か -- 2013-12-08 02 54 53 ゆかりんがちゃんと死んで良かった(安堵) -- 2014-10-27 11 17 14
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ビードロヨマ キリウム 作 閑静な住宅地のやや外れにある大きな建物。 ここは親を失ったり虐待を受けた子どもを保護し生活する、俗に児童福祉施設と呼ばれている施設だ。 元々はホテルだった建物をリフォームして使用してるので結構豪華だったりする。 裏手には山があり、たまにゆっくりが現れてご飯をねだることもある自然が多い場所だ。 私はここで子ども達のお世話をしながら住み込みで暮らしてる。 子ども達からは「お姉ちゃん」や「ハル姉ちゃん」と呼ばれている。 毎日子ども達の成長を楽しみに生活している。 ある日、回覧板がいつものように回ってきた。 内容はほとんどは当たり障りのない事、振り込め詐欺に気をつけるようにといった事ぐらいだった。 しかし最後に一番注意しなくてはいけない事が記されていた。 『近辺でドスまりさの目撃例が数件確認されています。子どもやお年寄りが怪我を負うことのないように注意してください。』 ドスまりさ・・・。本来ゆっくりというものは精々大きくてもバレーボールほど。 しかしドスのレベルになると4mオーバーはざらなのだ。さらにドスだけができる技というものがあり 『ドススパーク』 これは摂氏数千度の光線を吐きだす技で、この所為で年間十数人が犠牲になっている。 もっとも殆どのドスは知能が高く、また温厚な性格のため人間に危害を加えることはない。 寧ろ人間と共存共栄を成功させてる個体もいるそうだ。 だが例に外れるタイプもいるわけで、そういうドスが人間を殺したりしているのである。 とりあえず、帰ってきた子ども達にドスまりさに注意すること。 見つけたら携帯ですぐに助けを呼ぶ事を教えて遊びに行かせた。 それから半月ほどした朝。いつものように子ども達と朝食を食べ学校に行かせようとした、その時 「ハル姉ちゃん!!ドスがいるよ!!小さいのもいっぱいいる!!」 と子どもたちが慌てふためいて玄関から入ってきた。 まさか・・・そう思いながらも玄関を出ると・・・いた!! 10mほど先に3mほどの大きさのドスまりさがこちらをあのにやけた顔で見ながら何故か涎を垂らしている。 小さいゆっくり達も何やらモゴモゴ言いながら涎を垂らしている。よく聞くと 「あのにんげんのおうちからおいしいにおいがするよ。はやくうばってあまあまさんたべようよ。」 と言っている。さっき朝食を済ませたばかりなのでその匂いに釣られて出てきたか・・・。 何とかして帰ってもらおうと話をしてもらうことにした。 「あの~、ドスさん。子ども達が学校に行けなくなるから、しばらくの間その場所を退いてもらえるかなぁ?」 温和な性格のドスならばすぐにでも退いてくれただろう。しかし、ドスは信じられない言葉を口にした。 「ゆゆっ、人間の事なんかどうでもいいんだぜ。さっさとあまあまくれなきゃドススパークを子ども達にお見舞いするだぜ!!」 そう言いながらドスは口を大きく開けた。まさか・・・ 「皆、急いで隠れて!!!!」 私が言うと同時に子ども達は全員玄関の中に入り隠れた。 次の瞬間、子ども達がさっきまでいた場所がドススパークで吹き飛んだ!! 粉塵とともにドスの高笑いが聞こえる。 「これでもあまあまくれないって言うかだぜ?もっと酷い事にならないうちにとっとと消え失せろだぜ!!」 そう言いながらドススパークを子ども達の自転車置き場に放つ。 自転車が飴のようにひしゃげ、焦げていった・・・。 後ろからすすり泣く声が聞こえる。 子ども達が泣いてる・・・。一緒に補助輪なしで乗れるように練習した自転車。そんなたくさんの思い出がこの饅頭一匹のせいで消される。 ―と玄関わきに何か置いてあるのを見つけた。ドスに気を配りつつもそれを確認する。 それは―凧糸だった。しかし、ただの凧糸じゃない。けんか凧用に作られた特殊な凧糸でこの地方ではビードロヨマと言われていた。 長さは大体7mほどか、色々考えていて、ふとこれであいつ等は切れるのかという疑問点にたどり着いた。 警察には電話をしているがなかなか来ない。ここ数年事故ひとつ起きてない場所なので驚いて対応が遅れているのかもしれない。 しかしこれ以上放っておくと子どもたちの命が危ない。よし、ひとつ賭けてみよう。自分の命を賭け金にして――― 私は裁縫の指抜きを右手の中指に取り付けて、そこにビードロヨマの片方をしっかり結ぶ。そして片方にはポケットに入っていた針の中で一番長い針を括り付けた。 「何ごそごそしてるんだぜ!?早くしろって言ってるんだぜ!!」 ドスは私のすぐそばにドススパークを撃ち込んだ。粉塵が上がる、今だ!! 私は粉塵を隠れ蓑にしてドスの方向に突っ込んだ。 後ろで子どもたちが何か言っているが聞こえない。すぐに視界がきれいになった。と同時にドスの顔が見えた。 驚いている。今までたくさんの人にこの行為を行い、食べ物をせしめていたのだろう。足元にゆっくり達がいたが無視して踏みつぶす。 「ぶぎゅ!!」 「ぶれぇ!!?」 「れいむだぢなにも゛W―ぶにゃ!!」 足元に響く小ゆっくりの断末魔。それも今から私が行う処刑のファンファーレでしかなかった。 ―お姉さんを怒らせたら怖いわよ―そんな言葉を昔聞いたような感じだが今の私はまさにそんな状態だった。 「ゆっ!!お姉さんは馬鹿だね、ドススパークでしねえええええぇぇぇぇぇ!!!!!」 ドスまりさが私に向かって大口をあける、この瞬間を待ってた。 私は勢いをさらに加速させドスに向かって突進した!!同時にヨマの片方にくくりつけてた針をドスの前の地面に深々と差し込んだ。 ドスの下あごをジャンプ台代わりにドスを飛び越え後ろに回る。そして落下の勢いをつけて私は力の限り糸を張った。 「ふぁ・・・ふぁごおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!??」 背中越しに悲鳴が聞こえる。私の目論みはどうやら成功したようだ。 うまくヨマがドスを縦一閃に切り裂いてくれた。 何しろ、人間ですら骨を切断する事もある糸である。それがただの饅頭なら切るのも容易い。 「あ・・・うぐ・・・えう・・・。」 縦に切られているので中枢脳と口をやられたせいか不明瞭にしか話せないようだ。 さらにこれでドススパークも撃てない。なんという一石二鳥。 「ぶぁ、ぶぁぶぁあがー!!」 さすがに今のは誰が聞いてもババアとしか言ってないな。 「失礼ね、私はまだ20代前半よ。」 そう言って糸を強く引っ張り針を抜き、手元に針を引き寄せる。そして近くの木に針を打ち込み そこを起点にドスまりさの周りを素早く回る。 「も゛う゛ぎゃべでぇぇ・・・!!」 ドスが必死に懇願するが無視。玄関の方からは他の職員に守られているけど私を応援してくれる子ども達の声が聞こえた。 「ハル姉ちゃんカッコイイ!!」 「お姉ちゃん、僕達の自転車壊したドスを懲らしめて。」 「ハル姉ちゃん、ヘルシングのウォルターさんみたい!!」 最後のウォルターさんは誰の事か分からないけど、この子たちの笑顔を守るためにドスを処刑する・・・。 ドスの体にまんべんなくヨマがめり込む。少しづつ、少しづつ・・・。 「どすをたすけてあげてね。」 「どすをころすばばあはしねだぜ!!」 「ひぃ~ぃ、どずうううぅぅぅ!!」 「わかんないよー!!」 足元にいた生き残りのゆっくり達が口々にドスを助けろだの言っている。 ドスの方はというとヨマがだいぶめり込んだせいかしゃべる事が出来なくなってる。 ただし、目だけは恐怖の色に染まっていた。 「ゆっくり達、よく見ておきなさい。これが人間の大切なものを奪おうとしたゆっくりの末路よ。」 「横一閃!!」 叫ぶと同時に糸を強く引っ張る。 ドスまりさは新しい切断面を作り上げて・・・死んだ。 「に、にんげん゛ごわ゛いよ゛ぉぉぉお!!」 「に、にげるんだよぉぉぉぉ!!」 足元にいた生き残りたちは急いで山に帰って行った。 ここにいるのはドスまりさだったものと餡子にまみれた私だけ。 その5分後、警察がゆっくり駆除のスペシャリストを連れてやってきた。 警察はどうやって処分したかを説明した時、大変驚いていた。 それもそうか・・・小柄で非力な女性がビードロヨマだけでドスまりさを倒したんだから・・・。 ドスまりさの近くではドスの塊を処分しているスペシャリストさん達とそれを珍しそうに眺める子ども達がいた。 学校に連絡したところ、念のため今日は休んでていいと言われたそうだ。 「ねぇ、お姉ちゃんのこと・・・怖くなった?」 近くにいた子どもに聞いてみた。 彼はにっこりと笑いながら抱きついた。 「お姉ちゃんとってもかっこよかったよ。だからずっと一緒にいてね。」 私はホッとしながら彼を強く抱き返した。 後日、感謝状を警察から渡された。まさかこんなことで貰うなんて・・・。 回覧板にも載ってしまい近所で有名になってしまった。恥ずかしいよ~。 ついでにヘルシングという漫画を読んであの時のウォルターさんをようやく理解した ハル姉さんだったとさ、めでたしめでたし。 このSSに感想を付ける 過去作品 [[『ゆっくりinホテル』 ゆっくりいじめ系3117 ゆっくり
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1296 かえるのこはかえる/コメントログ」 守矢一家…欲しいな -- 2010-06-21 19 57 17 ふと、桃白白が出てきた。オンバシラびゅーん -- 2010-07-13 01 49 33
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お姉さんのまりさ飼育日記 15KB 『ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね』おまけ。 例によって面白さよりも、本編の物語に奥行きを与えることが目的となっています 虐成分はほんのり漂う程度。 「どっ、どうか惨めなアッシに、『竜巻』のいじられまりさ一家の後日談をお恵みくだせぇ。」 というリクエストがあったので、ついでとばかりにそれっぽく書きましたが、 実際は、しばらく本編書く暇ないんで、とりあえず秋・冬編の予告版を、ということを目的としています。 あと、これまでのダイジェストも。 最初の1行は忘れて下さい。すんません。 『お姉さんのまりさ飼育日記』 D.O 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 公園の植栽に埋まった段ボール箱の中で、今日も元気な挨拶が交わされる。 このまりさ一家の一族は、公園では古株である。 お水は噴水があるので潤沢、物陰も多いため、雨風も防げて危険も少なく、町ゆっくりでは勝ち組だ。 「ゆーん!きょうもぽかぽかできもちいいよ!」 お母さんまりさは、ちょっと抜けたところがあるが賢く、公園の人気者。 「でもおきゃーしゃん、ゆっくちおなきゃしゅいたのじぇ。」 長女まりさは食いしん坊。 「ゆっくち!ゆっくち!」 末っ子まりさは少々成長が遅れ気味だが元気いっぱい。 「ゆゆっ!きょうはみんなでかりにいこうね!」 まりさ一家は、今日も昨日までと同じ、春の平和な一日になると思っていた。 空から生えた、アレを見るまでは。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「「なんなのあれぇぇぇぇぇえええええ!!!」」 まりさ達の視線の先では、理解を超えた現象が起こっていた。 雲さんに生えたあんよが、一歩前に踏み出すたびに宙を舞う木片、ゴミ、瓦、ゆっくり。 轟音とともにさらに風は激しさを増し、まりさ達の周囲ではゆっくりどころか人間さんまで騒ぎ始めている。 「はっはっはっはっ!!!見ろっ!ゆっくりがゴミのようだ!!!」 竜巻。 ゆっくりどころか人間さんにとっても極めて危険な自然現象。 まりさ一家の周囲は怒号と轟音に包まれた。 まりさ一家は、逃げた。生き延びるために。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 優宇河お姉さんは近所の小中一貫校の家庭科教師。 勤務先の同僚である校務員ゆうかりんに、軽いイタズラをするのがマイブームな人間さんだ。 この日も若い女性の身で独り暮らしを続けながら、自分もゆうかりんと一緒に学校に住みたいな、 などと考えていた。 「え・・・竜巻?うっそでしょぉぉおお!」 買い物帰りの優宇河お姉さんも、さすがに危険を感じて自宅までの道を駆け抜け、 鍵を開けるのももどかしく、一気に家に飛び込んだ。 足もとを通り抜ける影に気づくことなく、ドアに鍵をかける。 「危なかったわ・・・。街中で竜巻って、冗談じゃ「ゆぅ、たすかったよ。おちびちゃんたちもおくちからでてきてね!」?」 「「「ゆっくちー。」」」 「ちょっと!どこから・・・どさくさまぎれに足もとから入ってきたのね。」 (はぁ、まあ外があれじゃあしょうがないわね。しばらくかくまってあげましょ。) 彼女はこれまで、ゆっくりに関しては希少種にしか興味はなく、まして自分で飼おうなどとは考えたこともない。 とはいえ勤務先の学校では胴付きゆっくりが普通に働いていたりするので、拒否反応もなかった。 その一方母まりさの餡子は恐怖に凍りつく。 (にんげんさんのおうちに、かってにはいっちゃったよ! みんなころされちゃうよ。おちびちゃんだけでもたすけないと。 でも、どうしよう。) 母まりさの餡子はフル回転して最善の方法を探す。 ひたすら謝って、許してもらおう。 竜巻の荒れ狂う中を逃げよう。 現実は非情である。潔くあきらめよう。 →とりあえず疲れたのであまあまをもらおう。 「ゆゆっ!?にんげんさんはかわいそうなまりさたちにあまあまをもってきてね!」 他方おちび達も、母まりさの尋常でない雰囲気に、危険を察知する。 (お母さんが怖がってるよ。 きっと人間さんに怒られるんだ。 でも、まりさ達じゃ、人間さんに勝てないよ。 どうしよう。) 赤まりさ達の餡子もフル回転し、生存のための道を探す。 お母さんを置いて、四方に逃げて物陰に隠れよう。 一番安全な、お母さんのお口の中に隠れよう。 現実は非情である。潔くあきらめよう。 →よくわからないけど、とにかく謝ろう。 「「きゃわいくってごめんにぇ!!!」」 (随分な態度ねー。ゆうかりんとえらい違いだわ。まぁ、躾されてないとこんなもんかしらね。) 「もっと奥に行きなさい。玄関も危ないわよ。」 (ゆゆっ!?ちかづいてきたよ!おちびちゃんはまりさがまもるよ!) 「まりさのおはなしをきいてるの?ばかなの?」 (とりあえず家の奥に行かないとね。うわ・・・汚い。持ちたくはないわ。指で突っついたら転がっていかないかしら。) つんっ、つんっ、ころころころ・・・ 「「いちゃーい!おきゃーしゃんたしゅけちぇぇぇえ!」」 「まりさのかわいいおちびちゃんをぼうさんでつつかないでね!」 指で優しく転がしているとはいえ赤まりさにはちょっと痛かったみたいである。 しかし、末っ子まりさだけはなにやら様子がおかしい。 「い、いちゃいけど、ゆふぅん・・・しゅっきりー!」 「おちびちゃんどうしてすっきりーしちゃうのぉぉぉおおお!?」 (・・・性癖はともかく、個性あるのね。みんな同じ饅頭かと思ってたけど・・・) 「意外と面白いわね。」 このあと、まりさ達は風呂場まで転がされ、じゃぶじゃぶと体を洗われて、 訳のわからないうちにこの家で最初の一夜を過ごすこととなった。 まあ、最初の意志の伝達が上手くいったとはとても言えないが、まりさ一家は運が良かった。 これが、優宇河お姉さんとまりさ一家の共同生活の始まりであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4月○○日 今日は日曜日なので取りあえず家にはいるんだけれども、ゆっくり達はどうしたものか。 明日以降のことも考えるとやっぱり放してやるべきかなぁ、などと優宇河お姉さんは考えていた。 一方まりさ一家は戦々恐々である。 よくわからないけど酷いことはされなかった。 でも、これからされるかもしれない。 そこで、彼女たちがとった行動は、 「ここはまりさたちのおうちだよ!ゆっくりしていってね!」 「「きょきょはまりしゃたちのおうちだよっ!ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」」 おうち宣言。 自分の縄張りの主張である。 「えー、ちょっと。まずいわねぇ。よくわかんないけど、なんか許しちゃいけなかったはずだけど・・・。」 優宇河お姉さん、自分でもここでようやく気付いたが、ゆっくりの飼い方なんて全然知らなかった。 とりあえず、明日にでも学校でゆっくりの飼い方を調べよう、とは思うが、取りあえずどうしたものやら。 「ねえ、まりさ。ここはお姉さんのおうちなの。今はまりさ達は居候なのよ。」 「ぷっきゅぅぅうううう!きょきょはだれもいなかっちゃよ!だきゃらまりしゃたちのおうちだよ!」 「誰も居ないって、私が居・・・?」 まりさ達の背後には、40センチ×60センチ×30センチ程度の、お姉さん自作おもちゃ箱。 「・・・慎ましいわね、あなた達。好きに使ってよ。」 「ところであなた達。そこで暮らすくらいならウチで飼ってあげよっか。」 「ゆ?」 「ウチの飼いゆっくりになるの。イヤ?」 「ゆ・・・ゆゆっ?」 「私に飼われるのは、イヤ?」 「・・・ゆ・・・ゆっゆっ・・・?ゆひへぇ・・・」 「うわっ、何中身吐いてんのよ!嫌だったのかしら。」 表情を見るとそうでもない。 歓喜3と驚愕7を混ぜたような表情をしながらまりさは餡子を吹いて気絶していた。 「おにぇーしゃん。」 「?何?」 「かいゆっくちって、まいにちむーちゃむーちゃできりゅの?」 「ご飯は毎日あげるけど。」 「ゆわーい!やっちゃあ!」 なんか涙が・・・ 優宇河お姉さんは、とりあえずゆっくりフードを買い込んで、 後のことは、明日以降に何とかすることにして、取りあえず考えるのをやめた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4月○×日 優宇河お姉さんもさすがに、生き物を育てようというのだから、最低限の飼い方は勉強しないとダメだ、 餅は餅屋、ゆっくりのことはゆっくりに聞いてみよう、と思い立った。 優宇河先生の働く学校では、学校の施設管理を任されている公務ゆっくり、ゆうかりんが勤めている。 最近はゆうかりんも仕事の幅を広げたいという名目で、優宇河先生に料理を習っている。 当面、倉塚校長にお弁当を作ってあげるという目標に向かって奮闘中だ。 優宇河先生は、いつもどおりエプロンを着けたゆうかりんに目玉焼きの作り方を教えながら 野良ゆっくりについて聞くことにした。 「やっぱり野良ゆっくりを飼うのって手がかかるの?」 「んんっ・・・そうですね・・・ぁぁ・・・育ちによりますよ・・はぅ!」 「話では、町で数世代は過ごした感じね。」 「ふはぁっ!ぅぅ・・・それなら、そこそこ分別は・・・ふぅっ・・・あると思います。」 「分別ねえ。やっちゃいけないことは分かるって感じかな?」 「うっんんぅっ!ふぁぁ・・・それなりに・・・遠慮はあると、んふぁ・・・でも・・・。」 「でも?」 「はぁ、はふぅ・・・野良は野良で・・すから、人間と違う常識が・・・ああぁ!」 「その辺は理解が必要と・・・まあいいわ。んじゃ、服着たら目玉焼きの試食といきましょ!」 「はぁ・・・ふぁい・・・」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4月○△日 優宇河お姉さん、今日は休みをとって、まりさ達に飼いゆっくりのなんたるかをたたき込むことにした。 ゆうかりんの貸してくれた本は、『ゆっくりの育て方(銀バッジ取得編)』。 何で持ってるんだろう? 今のところまりさたちは、飼いゆっくりである証明の銅バッジをつけているのだが、 (まりさ一家は大喜びだが、)ICチップによる飼いゆ登録が行われるのは、試験を受けて取得する銀バッジからだ。 現状、法的に財産として認められないので、危なくて外にも出せない。 「ということなのよ。目指すは銀バッジよ!」 「「「えい、えい、ゆー!」」」 「ほんじゃ、さっそく一つづつやってみましょっか。」 銀バッジへの道その1 おトイレのしつけ:決まった場所で用を足すよう躾けましょう。 「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」 銀バッジへの道その2 ご飯は好き嫌いなく、キレイに食べるよう躾けましょう。 「ゆっくちりきゃいしたのじぇ!」 銀バッジへの道その3 ご飯は『おあずけ』もできるようにして、主人の言うことを守るよう躾けましょう。 「ゆっくりりかいしたよ!」 銀バッジへの道その4 怪我をしたり物を壊さないように、家の中ではゆっくり過ごすように躾けましょう。 「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」 以上が銀バッジ取得に必要な技能となります。 一般的な野生のゆっくりでは、習得までに2ヶ月から半年ほどかかります。 気長に教育しましょう。 「・・・これだけ?」 「おちびちゃんたちも、みんなゆっくりできるよ!ぎんばっじさんだよ!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 「・・・これに下手すると半年って、ゆっくりって手がかかるのねぇ。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 8月×△日 まりさ達は銀バッジを無事取得したが、夏になっても全然外に出ようとしない。 クーラーの下でお水をグビグビ飲みながら、一日中ゆっくりしている。 それに、おうち宣言したおもちゃ箱の外で眠ったこともない。 表情には一点の曇りもなく、だらけきった下膨れ顔。 それはそれは幸せそうだ。でも、これでいいんだろうか。 『ゆっくりの育て方』ではゆっくりはお散歩も結構好きだと書いてあったんだけども。 そもそもゆっくりは、ゆっくりという名に反し、体が脆い割には活動的なはずだ・・・ 「ねぇ、まりさ達。今日はお外に遊びに行きましょ!お友達もできないわよ。」 顔面蒼白になるまりさ達。 「おねーさん・・・まりさたちのこと、きらいになっちゃったの?」 「へ?」 「おそとはこわいんだぜ・・・みんなしんじゃうんだぜ・・・」 「えーと、そんな事無いんじゃ。」 「やべでぇ・・・おそとにづれでいがないでぇ・・・」 あまりに悲壮感あふれるまりさ達の表情に、何かよほど嫌なことがあったのかと思ったが、 これまでほとんど気に留めなかった、野良ゆっくり達の姿を注意してみると、その反応が合点いった。 細い小道、公園、ビルの影、どこを覗き込んでも、必ず複数存在するゆっくりの干からびた死骸。 商店が打ち水をするたび、誰かが洗車するたびに、水を求めて群がる、100を超える野良ゆっくり達。 小川を橋の上から眺めていると、5分も間隔を空けずに聞こえる、何かが川に飛び込む音。 日当たりの良いマンホールのふたや、車のボンネットの上には、あんよが張り付き黒こげになった焼き饅頭が多数見られた。 今まで、気にせずにいた景色。この中に彼女たちは当事者として存在していたのだ。 「室内飼い確定ね。でも、お友達がいないってのもかわいそうよねぇ・・・。」 優宇河お姉さんは、やはり校長に掛け合って、学校敷地内の合宿所に住まわせてもらえるようにしてもらおう、 そう、決心した。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 9月×△日 季節は秋。秋雨は長引き、今日もどんより空が曇っている。 優宇河先生はあれから無事、校内の合宿所の部屋を新居として格安で借りることに成功していた。 「ああ、そのおもちゃ箱はこっちに置いてね。あの子たちのおうちだから。ありがとう、ゆうかりん。」 「いえ、こちらこそ。同じ屋根の下、これからもよろしくお願いします。」 「んっふっふ、これで今後は毎日ゆうかりんにイタズラし放題ね!」 「ううっ・・・お手柔らかにおねがいします。」 「ところで、優宇河先生。校長先生になんて言ってここに住めるようになったんですか?嫌がってたと思いますけど。」 「ゆうかりんのこと、奥さんに紹介するって言ったら。」 「うえっ・・・ふぇぇ・・・。そんなのひどいですよ。」 「別にいいじゃない!ゆうかりんがお弁当作ってあげてるんだし。まあ、とりあえずウチのまりさ達、よろしくね。」 「ゆゆーん!おねーさん、ただいまだぜ!」 「おかえり。あんなにお外嫌がってた割に、どこに行ってたの?」 「こんぽすとさまにおまいりしてきたのぜ!」 「コンポスト様?ゆうかりん、何それ・・・。」 「にんげんさんもたくさんおまいりにきてるんだよ!とってもえらいかみさまなんだって!」 「あの、ゆうかがコンポストに入れたゲスまりさが、変なこと始めちゃったんですよ。 最近ではゆっくりどころか、低学年のコたちまで・・・、お代はあまあまでいいよって・・・。」 「商魂たくましいわね。あのゲスまりさ。アレはあれで町に適応した結果ってことかしら。」 「まりさ、まりさ、まりさ。ゆうかはゆうかよ。これからはよろしくね。」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 「ゆっくりの間では、それで呼び分けてんの?」 「はい。こっちのコがまりさ。こっちがまりさ。このお母さんがまりさです。」 「人間っぽいけど、やっぱりゆっくりなのねぇ・・・。 ああ、そうそう。ゆうかりんに新しい後輩が入ってきたのよ。 ふらんちゃんって言うの。むっつりしてて可愛いのよー。」 「「「ふらんはゆっくりできないぃぃいいい!!!」」」 「そう言えば捕食種だっけ。」 「ゆうかも捕食種ですよ。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 12月24日 日は暮れ、今日はクリスマスイブ。 外は一面雪景色だが、人間の部屋の中はとても温かく、まりさ達のはしゃぎまわる声が外まで響いていた。 優宇河お姉さんの部屋でもケーキとごちそうが並ぶ。一緒にいるのがまりさ達だけというのは少々寂しいが。 「ゆーん。ゆうかりんやふらんもこないの?」 「いっしょにあまあまたべたいのぜ。」 「ゆうかりんもふらんちゃんも、忙しくってこれないのよ。 校長のお友達のパーティーに参加だって。まあ、学校の体育館でやってるんだけど。お勤めご苦労様よねー。」 「おねーさんも人間さんのお友達は呼ばないの?」 「・・・まあ、こういう年もあるのよ。まりさ達と過ごしてあげるんだからありがたく思いなさい。 でも、明日はゆうかりん達も呼びましょうね。」 「ゆわーい!あしたもあまあまだね!」 「むーしゃむーしゃするのぜ!ゆっくりいただきます!」 その時、外に赤いリボンが見えたような気がした。 あれは、れいむ?恐らく野良だろう。 今は見えなくなったが、確かに部屋の中を覗き込んでいたように思う。 ウチのまりさ達はやはり幸運なのだろう。 まりさ達がお尻をぷりんぷりんさせながらケーキに顔を突っ込んでいる間も、 野良のゆっくり達は必死で生きているのだから。 「あんたたち、ちょっとは感謝しなさいよ!」 「「「ゆ?」」」 「ゆっくりって薄情ねー。まあいいわ。見返りは求めない主義だから。」 ちなみにその夜、まりさ達は初めて優宇河お姉さんのベッドの枕元で眠った。 少しは野良の頃の苦しみから解放されたのだろうか。 「まあ、ゆっくりいきましょうかね。」 「枕もとに3匹は多いわね。一匹降りなさい。」 「ゆべし・・・いたいけど、すっきりー。」 「そいつも治ってなかったのね・・・。」 あえてヤマ無しオチ無し。本編を待って下さい。 そんないい本編が来るとも限らないけど。 なんだか、家の引っ越しとか、職場の合宿とかが重なって、 これまでの作成ペースは維持できなさそうです。 やむを得ずこんなへんなSSでお茶を濁しましたが、 そろそろ本編も書き始めようかなあ。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順) 春-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. 本作品 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業 夏-2. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 何かほのぼのした たまにはわるくないかも -- 2015-08-12 20 41 31 ゆっくりってゴミ以下だよね、、、 -- 2013-07-25 14 50 33 ゴミがゆっくりのよう? なんかこの話は続いて欲しいな -- 2012-12-15 17 18 41 この後、特務の青二才はゆっくりの破片で「目が〜目がぁ〜」確定 -- 2012-11-27 22 21 25 なんかちょくちょくキャラの濃い人が出るなぁwww -- 2011-04-18 17 54 34 ↓↓ムスカの台詞はそのままが一番良いだよぉ!! -- 2010-12-30 03 00 04 まりさを拾うような奴はしんどけ -- 2010-10-25 17 33 09 「はっはっはっはっ!!!見ろっ!ゆっくりがゴミのようだ!!!」 違う!! 「はっはっはっはっ!!!見ろっ!ゆっくりはゴミだ!!!」 こうです!! でもお話自体は過剰な愛でが無い所為で凄く楽しく読めた こう言う何気ない日常物も中々どうして・・・・まぁ、ありじゃないか、貴様(まりさに向けて) -- 2010-08-01 02 58 00 サブキャラにム○カ様がいたとはw -- 2010-07-31 02 42 07
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「ふたば系ゆっくりいじめ 304 時をかけるまりさ 後編/コメントログ」
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「ゆ?れいむはおねーさんのことしらないよ」 れいむは私を見つめながらそう言った。 とてもとても透き通った眼で私を見つめている… 私はれいむを掴むと無言で地面に叩きつけた。 「ゆべっ!」 奇妙な声をあげて形がひしゃげる。 私は痛みのためかひくひくと痙攣しているそれを拾うと 何度も何度も地面にたたきつけた。 「ゆぶ!なんでれいむに、ゆべっ!ひどいことす…ぶべっ!」 私がそのゆっくりと出会ったのはとても晴れた天気のいい日だった。 3日間も雨が続いていたのが嘘のように雲ひとつ無く晴れ渡っている。 その日私はいつもの空き地に来ていた。 ここは市街地からはやや離れており子供はおろか人もめったに通りかからない。 「はあ…」 私は今日のことを思い出してため息をついた。 嫌なことがあるとついここに来てしまう…いい加減もうこないようにしないと。 「おかーしゃーーん!」 その時草むらの影から女の子の声が聞こえてきた。 何か事故でもあったのか?私は恐る恐る声のするほうに近づいていった。 そこでは喋る生首と別の生首を食べている子犬がいた。 私は一瞬ぎょっとしたが、その生首がゆっくりといわれる生き物?であることに気づいた。 数年前から突然現れた知性を持つ饅頭、それがゆっくりだ。 田舎のほうではよく見かけるらしいがこのあたりではあまり見かけることは無く、 私もペットショップくらいでしか見かけたことは無かった。 犬に食べられている方のゆっくりはバレーボール大の大きさだったようだが すでに犬に体の1/3近くを食べられている。 すぐ側で泣いているのはまだ子供なのかソフトボール程度の大きさだ。 先ほどの台詞から察するに親子なのだろう。 「おかーしゃんからはなれろ!」 子ゆっくりは子犬に体当たりをしだした。 だが饅頭でできたゆっくりの体当たりでは犬にダメージを与えることはできない。 ダメージこそなかったものの興味を持ったのか子犬は子ゆっくりに向き直った。 「ゆ、ゆっ!こっちにこないでね」 獲物を見つけた獣の目をしている… 『お願い、彩ちゃん私の靴返して!』 『返して欲しかったら自分で取れば?』 がんばってとりかえそうとするけど彩ちゃんは私の頭を押さえつけ 私の靴を持った逆の手は高く掲げており靴を取り返すことができない。 私は子犬に向けて落ちていた小石をいくつも投げつけた。 ゆっくりを助けたかったからじゃない、子犬の目を見ていたら なんだが胸のあたりがむかむかしてきて嫌な気分になったからだ。 子犬は小石が痛かったのかキャンと小さく吠えるとすごすごと逃げていった。 私はしばらく呆然としていたがふと気がつくと子ゆっくりは親ゆっくりの側で泣いている。 「おかあしゃあああぁぁぁん!しんじゃいやだあああぁぁぁ!」 親ゆっくりはぴくりとも動かない。体の破損具合からしても明らかに手遅れだろう。 なんだか居たたまれない気持ちになり、私は子ゆっくりの涙をハンカチで拭いてやる。 「おねーしゃん…さっきはたすけてくれてありがとう」 しばらくしてやっとれいむは泣き止んだがその表情は暗い。 「これからどうするの?」 私はゆっくりに聞く。 「れいむは…れいむはひとりでいきていくよ。おかーしゃんのぶんまで」 私はこの子が放っておけなくなってしまった。 後から考えて見ればこのれいむを助けることで自分を助けたかったのかもしれない。 「わ、わたしが友達になってあげるよだから元気出して」 私はゆっくりの頭を撫でた。ゆっくりはくすぐったいような表情をする。 「ありがとうおねーしゃん、れいむのなまえはれいむっていうのよろしくね」 この日私とれいむは友達になった。 『冷たいよ!なんでこんなことするの!』 彩ちゃんは私に水をかける。逃げたいけどここはトイレの個室。逃げられない。 『あなたの臭いにおいを洗い流してあげるのよ』 彩ちゃんは獲物を見るような眼で私を見つめている… それから私は毎日空き地に来るようになった。 れいむは最初は落ち込んでいたようだがすぐに元気を取り戻し やがて私を笑顔で迎えてくれるようになる。 「こんにちは」 「ゆっくりしていってね!」 私の挨拶にれいむは笑顔で挨拶を返す。 とても澄んだ綺麗な眼。れいむの瞳を見つめていると嫌なことを全部忘れることができた。 れいむは友達だった。多分私が中学生になってからはじめての友達だったと思う。 「おねーさんみてみて!」 ある日れいむに会いに行くと頭から蔓が生えていた。本で見たことがあるがこれは妊娠の前兆らしい。 ゆっくりが妊娠すると植物のように頭から蔓が生えそこから子供がなるらしい。 れいむに恋人ができたらしいことは前に聞いていたがそんな仲にまで発展していたとは。 今度相手を紹介してもらおう。 「多分明後日くらいにはれいむの赤ちゃん生まれるよ」 れいむは嬉しそうに話す。 「その時はおねーさんに最初にみせてあげるね」 れいむはとても澄んだ眼で私を見つめていた。 空き地をでてすぐのところで女性とすれ違う。制服からして近所の高校生だろうか? 「あのゆっくりはあなたのペット?」 女性は私に向けてそう言った。どうやられいむと遊んでいたのを見られていたらしい。 「飼っているわけではないのでペットではないですけど…れいむは私の友達です」 友達という言葉を聞くと女性は哀れむような、蔑むような目で私を見つめた。 「ゆっくりと人間は友達にはなれないのよ」 「そんなことはありません!れいむは私の友達です!」 女性の態度にむっとした私は女性を睨みながら答えた。 すると女性は今度は悲しい目をしながら私に言う。 「ゆっくりはね、とても記憶力が悪いの。 ゆっくりは生まれてくる時、親から生きるために必要なことや 大切な記憶を受け継ぐことができる。 それら受け継いだ記憶は一生忘れることは無いわ。 でも自分で経験した記憶を覚えることはできなくて せいぜい3日くらいしか覚えておくことができないの」 『わ、私のせいじゃないわよ!あなたが私に逆らおうとするのが悪いのよ!』 翌日から1週間、私はれいむのところへいくことができなかった。 足を怪我してしまいうまく歩くことができなかったからだ。 放課後すぐにれいむのいる空き地へ向かう。 いきなりこなくなってれいむは怒っているだろうか? もしかしたら心配で泣いているかもしれない。 自然と空き地に向かう足が速まる。 空き地に入ってすぐ、私はれいむの後姿を発見した。 「れいむ!」 私の言葉にれいむは振り向く。 「ゆっくりしていってね!」 ぴょんぴょんと跳ねながられいむは私に近づいてきた。 「れいむごめんね、しばらくこれなくて」 だがれいむは私の言葉に首をかしげる。 「ゆ?おねーさん何をいってるの?れいむはおねーさんことしらないよ」 背筋に冷たいものが走った。そして先週出会った女性の話を思い出す。 『でも自分で経験した記憶を覚えることはできなくて せいぜい3日くらいしか覚えておくことができないの』 私も記憶力はあまり良いほうではない、でも大切な友達のことを忘れたりはしない。 「おねーさんはゆっくりできるひと?」 れいむは私を見つめながらそう言った。 とてもとても透き通った眼で私を見つめている… いつも私を見つめていた時と同じだが、その時の私には 作り物の人形のような目に見えた。 「ゆ?なんでへんじをしてくれないの?」 ショックのあまり固まっている私に対し、れいむは一方的に話しかけてくる。 「ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ。ゆっくりしたいのならたべるものちょうだい!」 私はれいむを掴むと無言で地面に叩きつけた。 「ゆべっ!」 奇妙な声をあげて形がひしゃげる。 「これでも…思い出さない?」 「れ、れいむはゆっくりできないおねーさんなんかしらないよ!はやくきえてね!」 私は痛みのためかひくひくと痙攣しているれいむを拾うと 何度も何度も地面にたたきつけた。 「ゆぶ!なんでれいむに、ゆべっ!ひどいことす…ぶべっ!」 何度か繰り返し少し頭も冷めてきたので手を止めてやる。 「ご、ごべん゛な゛ざい゛い゛い゛…でい゛ぶがわ゛る゛い゛ごどじだの゛な゛ら゛あ゛や゛ま゛り゛ま゛ぶ… だがら゛ゆ゛る゛じでぐだざい゛い゛…」 どうやら完全に私のことを忘れてしまったらしい。忘れてしまったのならまた覚えさせれば良い。 今度は二度と忘れないようにしっかりと…! 私はれいむを家に連れて帰った。 れいむを教育するために使う道具を集め自分の部屋に戻った。 れいむは帰宅途中に買ったゆっくり飼育用透明ケースに入てあり、ぐぅぐぅといびきをかいている。 軽く頭を叩くとれいむは目を覚ました。 「ゆっ?ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ、ゆっくりしていってね!」 こいつもうさっきのことを忘れてやがる…私はれいむの口のやや下部に金属でできた道具を差し込む 「ぐげげごご…ふひーっ!ふひーっ!」 これはゆっくり虐待用の道具でゆっくりの声帯をつぶし喋れなくするものだ。 虐待家の中にもアパートやマンション暮らしの人もいるので ゆっくりの悲鳴で回りに迷惑をかけないようにするためのものらしい。 両親にれいむのことが見つかるとめんどうなのでれいむには黙ってもらうことにした。 「ふひーっ!ふひーっ!」 れいむはがんばって喋ろうとするが空気が漏れる音がするだけで言葉は出ない。 私はとりあえずれいむの髪飾りを取り上げてやった。髪飾りの無いゆっくりは他のゆっくりから嫌われ攻撃されるらしい。 「ふひーっ!ふひーっ!」(ゆっ!それはれいむのかみかざりだよ、ゆっくりはやくかえしてね!) れいむは私から髪飾りを取り返そうとぴょんぴょん跳ねる。 私はれいむを右手で押さえつけ動けなくし、髪飾りを持った左手をれいむの目の前にちらつかせる。 「返して欲しかったら自分で取れば?」 れいむは私の手から抜け出そうとするが人間の力にはかなわず抜け出すことができない。 飽きてきたのでライターを取り出すとれいむの髪飾りを燃やしてやった。 「ふひーっ!ふひーっ!」(でい゛ぶの゛がみ゛がざり゛があ゛あ゛あ゛!どぼじでぞん゛な゛ごどずる゛の゛お゛お゛お゛お゛!) これでれいむは野生に帰れなくなった。もう私の側でしか生きることはできないだろう。 ふとれいむの体が汚れていることに気づく。今まで野生で暮らしていたので風呂に入ったことは無いだろうし 泥や色々な汚れがついていてもおかしくない。私はれいむを洗ってあげることにした。 れいむをゆっくり飼育用透明ケース(小)に移してやり蓋をした。 ぎりぎりれいむが入る程度の大きさだったのでれいむは窮屈そうだ。 私は蓋の隙間から水を入れてやる。れいむのからだは徐々に水の中に沈んでいった。 「ふひーっ!ふひーっ!」(もうやめてよ!れいむおぼれちゃうよ!) 口のすぐ下まで水が溜まったところで水を入れるのをやめてやる。 私はれいむの入った箱を両手で持って円を描くようにぐるぐる回す。 洗濯機をイメージしてもらえばわかりやすいだろう。 「ぶげぎょぶれ!」(お゛、お゛ぼでち゛ゃ゛…う゛…よ゛…) 汚れも落ちたのでれいむを箱から出してやった。ちょっと皮がふやけているが生きているようだ。 だがさすがにダメージが大きいのか目を回して気絶している。 これ以上やると死にそうなので今日はこれくらいにしておこう。 「これからしっかり私のこと覚えさせてあげるからね…」 私はれいむを最初の飼育用ケース戻してやる。 これかられいむにすることを考えると背筋がゾクゾクしてきた。 数日後、私はまたあの空き地へ来ていた。待っている人は誰もいないのだがついここに来てしまう。 しばらくぼーっとしているとすぐ横かられいむの声が聞こえた。 「ゆゆっ!おねーさんこんにちは、ゆっくりしていってね!」 れいむは家にいるはず!それに喋れないようにしたのになんで!? 良く見るとそのれいむはまだ小さい赤ちゃんゆっくりだった。 「おねーさんとあうのはじめてだね。でもれいむはおねーしゃんのことしっているよ」 会ったこともないのになぜ?ふといつか聞いた言葉を思い出す。 『ゆっくりは生まれてくる時、親から生きるために必要なことや大切な記憶を受け継ぐことができる。』 私は自分の間違いに気づいた。私はれいむにとって大切な存在だったんだ。 だから赤ちゃんれいむに私の情報を移す事ができた。 れいむが私のことを忘れたのも新しい記憶を保持できないゆっくりだからしょうがないことなんだ。 私は泣いていた。彩ちゃんにいじめられても泣かなかったのに久しぶりに大声を出して泣いていた。 「ゆゆっ?おねーさんなんでないているの?れいむがともだちになってあげるからげんきだしちぇ」 私は赤れいむを連れて帰路に着いた。家についたられいむをうんと可愛がってあげよう、そう思って… れいむの体がから金属の器具をはずしてやるとれいむは喋れるようになった。 「ゆっくりしていってね!」 れいむは久しぶりに喋れてうれしいのか嬉しそうに跳ね回る。私はれいむに赤れいむを見せた。 髪飾りがないので心配だったが赤れいむはちゃんとれいむを親だと認識したようだ。 「ゆゆっ!おかーしゃんひさしぶり!ゆっくりしていこうにぇ!」 嬉しそうにれいむにすりすりする赤れいむ。だがれいむは怪訝な表情をしている。 「ゆゆっ!おちびちゃんだれ?しょたいめんなのになれなれしくしないでね。 ここはれいむのゆっくりぷれいすなんだからはやくどこかいってよね!」 れいむは体当たりで子れいむを突き飛ばす 「ふえええ!おかーしゃんなんてことするのおおお!」 「…」 私は無言でれいむを掴むと窓かられいむを投げ捨てた。ゆ゛ぶえ゛え゛え゛え゛え゛!と汚い悲鳴を上げながら庭に落ちる。 「子れいむ、わたしがお母さん代わりにになってあげるからあんな薄情なお母さんのことは忘れようね」 それから子れいむは私の家で飼うことになった。今度はちゃんとれいむの分までやさしくしてあげている。 れいむはあれからどうなったのかわからない。ただれいむを捨てた翌日、庭のほうから 「かざりのないゆっくりはしねえええ!」 「い゛ぎや゛あ゛あ゛あ゛あ゛!でい゛ぶの゛お゛め゛め゛があ゛あ゛あ゛!」 という叫び声が聞こえていたが気にせず学校へ向かった。 保存方法が間違っていたようなので3102を修正しました。 3日で忘れるとか大事な記憶を引き継ぐ~のくだりは話の都合上追加した俺設定ですがスルーしてください。 過去の作品 ゆっくり転生(fuku3037.txt~fuku3039.txt) ゆっくりくえすと(fuku3068.txt) このSSに感想を付ける
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ゆっくりが幻想郷に出始めた頃のお話 幻想郷のとある森の中。その奥深くにはささやかな畑と一つの小屋が。 真昼だが辺りは鳥の鳴き声がするくらいで、人の気配はない。 だが、ちょうど収穫間近のキャベツの影にはなにやらうごめくものが。 「それ」はガサガサとキャベツを揺らし、バリバリと音を立てながら貪っているようだった。 時折、声のようなものも聞こえてくる。 と、そこにカゴを背負った畑の主と思われる青年が森から姿を現した。 人付き合いは皆無で、たまに収穫した作物を街の市場へ売りに行くといった生活を送るこの青年。 今日もはした金と酒や食料などを調達し、住処へと戻ったのだった。 また、畑は小屋の入り口の裏に位置していたため、帰宅した青年が異変に気づくことはなかった。 疲れを癒すように椅子に腰掛け、さっそく買った酒を注ぎチビチビと飲み始める。 至福の時、ふと暇つぶしにと、ついでにもらってきた瓦版を手に取る。 ちなみに今号の一面は「幻想郷で謎の妖怪?が繁殖??」というものだった。 「へえ・・」 読み進めると、その妖怪は大きさが大小様々な饅頭のような生物らしい。 また、ある程度の人語を解し、自らも簡単な受け答えや意思疎通が可能であるという。 記事中では絵も交えて2種類が紹介されていた。 黒髪と紅白の頭飾りが特徴の「ゆっくりれいむ」と 黒いとんがり帽子に金髪が特徴的な「ゆっくりまりさ」 どちらも可愛いような可愛くないようなつかみ所のない人間の生首のような妖怪だ。 実際に絵で見るとますますもって気味が悪い。 どちらも「ゆっくり」が口癖であること、幻想郷の有名人の顔が象られていることなどから 人々の間でその名が付いたという。 「それ」は普段山奥や森などの人里から離れた場所に住み、昨今急速にその数を増やしているらしい。 人間の田畑も食害にあっているという。となっては青年にとって他人事ではいられない。 「まさかな・・・」 ふと不安になった青年。酒を置き、畑の様子を見に小屋を出る。 畑に到着し辺りを見回ると、悪い予感は的中してしまっていた。 「あっ!」 青年は思わず声を上げる。 栽培されていた野菜の内、キャベツの一部は、無残にも食い荒らされていた。 その奥には音を立てながらキャベツに集っている、人間の頭より少し大きい2つの丸い物体。 「・・・ゆっ ゆっ♪」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 「・・・こいつらは・・・」 間違いない、記事で見たゆっくりとかいう妖怪だ。 そしてそれぞれ姿の違うその「ゆっくり」はまさに「ゆっくりれいむ」と「ゆっくりまりさ」に他ならない。 「おい!そこの!!」 大声で怒鳴ると、2匹のゆっくりはびくっと体を震わせる。 「ゆゆっ!?」 「ゆっ??」 同時に振り返るゆっくり。何が起こったかわからないといった顔でこちらをぽかーんと見つめる。 だがすぐ我に返ったようで、大きく口を開いた。 「ゆっくりしていってね!!!」 なるほど、だから「ゆっくり」なのか、と無理やり納得する。 記事の絵の通り、どこか人をバカにした間抜け面に力が抜ける。 「ゆっ おじさん、だーれ?」 「ゆっくりしてるの?」 畜生に人の事情はわかるまい。 青年が立ち尽くしていると、ゆっくり2匹が足下まで寄ってくる。 なんだこいつら警戒心もまるで無しか、とすっかり怒る気もなくした青年。 「ここはねー、おじさんの畑なんだよ。畑。」 力なくゆっくりに話しかける。 「はたけ?なにそれ?おいしいの?」 「ここゆっくりできるところだね!」 微妙に人の神経を逆撫でするゆっくり達。そして更に喋り続ける。 「おなかいっぱい!!」 「ゆっくりー!ゆっくりー!」 「あのねえ、おじさんはね、ここで野菜を作ってるんだよ。 勝手に人のものを食べちゃダメじゃないか」 怒りを抑え、人語を解すのだから説得もできるはずだ、とゆっくりを論す。 「ゆ~? だめ?」 「ゆっくりたべたい~」 だめだこりゃ、と青年はため息をつく。 と、その時脇の草むらからガサガサともう1匹のゆっくりらしきものが姿を現した。 「む、むきゅぅ~ ぜぇ~ぜぇ~」 かわいらしい?帽子をかぶったそのゆっくりらしきものはは、ズルズルと体を引きずりながら 息も絶え絶えで青白くなっていた。 「ぱちゅりー!!」 「ゆっくりおそいよ!」 「む、むきゅぅぅ・・・ むきゅっ??」 会話から察するに、これも2匹の仲間で、ゆっくりの一種らしかった。 ぱちゅりーと呼ばれたそのゆっくりは青年に気づいたのか、一瞬戸惑いを見せた。 「ぱちぇもおじさんといっしょにゆっくりしよう!」 こちらの気も知らずに、と青年は歯をかみしめた。 「ゆっくりー!」「ゆっくりー!!」「むきゅ~」 こうして目の前のゆっくりが3匹になってしまった。 力尽くで追い出そうとも考えたが、初めて目にする得体の知れない相手だけに うかつに手を出すのは得策ではないと青年は考えていた。 「ゆぅっ!おじさんはゆっくりでていってね!」 突然ゆっくりまりさが体当たりを仕掛けてきた。 思わず青年は驚きのけぞったが、と同時にこの饅頭の非力さにも驚いた。 妖怪と聞いて若干は警戒していたが、その必要もなさそうだ。 足下で必死にボテンボテンと体当たりをするゆっくりを見下ろし、安堵する。 「ゆっ?まりさのおぼーし!ゆっくりかえしてね!!」 しつこいのでまりさの帽子をむんずと掴み取る青年。 不測の事態に体当たりを止め、届かない帽子にジャンプを繰り返すまりさ。 「なあ、お前たち。ここは人間が野菜を育ててる場所なんだよ。 それを勝手に食べちゃダメだ。わかったら出て行ってくれないか? 出て行ったら帽子を返してあげるぞ」 これ以上相手にするとキリがないので、何とかゆっくりに譲歩してもらう他はない。 「ずるいよおじさん!はえてきたおやさいひとりじめして!!」 「ゆっくりはやくまりさにおぼうしかえしてね!!」 「むきゅ!そーよ!ごほっごほっ」 「駄目だこいつら・・・」 何度話しても時間の無駄だと実感した青年。 話して駄目なら実力行使しか手はない。 ふと近くにあった棒きれを振りかざし、地面に叩きつける。 「「「ゆっ!!?」」」 「ほらっ!!いい加減にしないと痛い目見るぞ!!」 同時に持っていたまりさの帽子を森の茂みに勢いよく投げ捨てた。 「ゆっ!まりさのおぼーし!!」 「ま、まりさ ゆっくり待ってね!!」 帽子を追いかけ茂みに消えるまりさ、後を追いれいむとぱちゅりーも奥へと消えていった。 「ふう・・・」 ゆっくりは追い払った、しかしまた来るかもしれないという懸念は青年の中に当然あったが とりあえず被害にあった野菜の世話に戻る。 食い散らかされたキャベツと、青年は知る由もないがゆっくりの残していった排泄物を片付け 青年は小屋へと戻った。椅子に腰掛け飲みかけの酒を口にし、一息つく。 「そろーり、そろーり」 ぴくりと聞こえたその声。動きを止め耳を傾けると、間違いなくさっきのゆっくりの声。 裏の窓からそっと様子を見ると、性懲りもなく再びあの三匹が畑へと侵入していたのだった。 「あいつら・・!ったく・・・」 やはりというか再び現れたゆっくりにウンザリしながら畑へ向かった青年。 「おい!お前ら!」 「ゆっ? またきたよまりさ!」 「おじさんしつこいよ!」 「むきゅっ!ここはわたしたちのゆっくりぷれいすよ!」 「はぁ・・・(何を訳のわからないことを・・・ それにしつこいのはお前たちだろうに)」 しつこさに業を煮やした青年ではあったが、相手が人語を喋る得体の知れない生物ということで 対処を決めかねていた。 さっきのゆっくりの攻撃は青年にとってまったく取るに足らないものだった。 よって、おそらくこちらが手傷を負うことはないだろう、という読みはある。 とはいえ人間の頭の形で、人間の言葉を喋る生物をどう駆除すればいいか。 青年の中には当然の迷いがあった。 「ゆっ!まりさ、ちゃんすだよ!」 「おじさん、あしもとがおるすだよ!」 隙を突いたつもりなのか、ボヨンボヨンとまた青年の脚に体当たりを繰り返すまりさ。 同じことを繰り返す学習しないこの生物に、青年の迷いも少し晴れた。 「(そういえばこいつら饅頭なんだよな、ならちょっとくらい痛い目見せてやっても・・・)」 「ゆぼっ!!?」 効かない体当たりを繰り返すまりさに正面から蹴りを食らわせた。 まりさは茂みの側まで吹っ飛び、青年の脚には何とも言い難い、柔らかくやや重い感触が残る。 「(あっ やりすぎたか?)」 吹っ飛ばされたまりさは動かない。他二匹もいきなりの反撃に驚いたのか、呆然としている。 「・・・ゆっ? ・・・まっまりざあああああ!!!」 「むぎゅううう!!」 慌ててまりさの元へ向かう他二匹。まりさはよろよろとこちらへ向き直る。 「ゆ゛っ・・? どぼじで・・・なにがおきたの・・?」 「まりざあああじっがりじでえええ!!」 「ゆ゛っ・・・これくらい・・だいじょうぶ・・だよ・・・」 力の差を見せつけたはずだが、まだわからないのだろうか。 そもそも何をされたかもわからない様子だった。 頬の辺りの皮が破け、黒いものが覗いている。 裂けた皮の辺りを舌で仕切りに舐めるれいむを静止し、再び青年へと向かうまりさ。 先ほどは跳ねていたが、ダメージが大きいのかズリズリと地面を這うように。 「(まだ懲りてないのか・・・ あのはみ出てるのは・・・饅頭だから餡子なのか?)」 「ごごはまりざだぢのゆっぐりぶれいずなんだよ・・・ じゃまじないでね・・・」 自分勝手なことを呟きながらこちらに這いずるまりさの姿に、 青年の中で言いしれぬ嫌悪感と怒りがこみ上げてきた。 相手は動物でも妖怪でもない。饅頭だ、食べ物だ。 そう言い聞かせ、さっきの棒きれを手に取り、思い切りまりさに振り下ろす。 「このっ!!このっ!!」 「ゆ゙っ!!ゆ゙っ!!ゆ゙ばっ!!ぶっ!!や゙っ!!べでっ!!ばっ!!」 「や゙っや゙べでえ゙え゙え゙え゙え゙!!!ばり゙ざがあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!」 「むぎゅうううううううううううううう!!!」 何度も何度も叩きつけられ、まりさはやがて声も発しなくなった。 帽子がひしゃげ、口や傷口から餡子を漏らしたズタボロの饅頭がそこにあった。 「ば・・・ば、りざ・・・あ゙あ゙あ゙・・・」 「・・・」 ぱちゅりーはすでに気を失っているようであった。 れいむも目から涙を流し、嗚咽を漏らしている。 「人の畑で好き勝手したからだ、悪く思うな」 青年は失神しているぱちゅりーを掴み、底部に両手の指を食い込ませ 思い切り両側へと引っ張った。 「む゙ぎっ!!!!」 短い叫びと共に、真っ二つに裂けた皮から中身がボタボタと流れ出る。 数秒で手には皮だけが残り、地面にはクリーム状の中身と目玉が残された。 一匹残ったれいむは全身から汗のようなものを流し、ただブルブルと震えている。 「ゆ゙・・ぁぁ・・・だ、だずげで・・・ おねがいじまずぅぅ・・・」 「・・・どうせまた来るんだろ?」 「ま、まっで・・・!!」 青年は情けを捨て、棒を思い切り頭に突き刺す。 「ゆ゙っ!ゆ゙っ!ゆ゙っ!ゆ゙っ!」 目を見開き身体を震わせるその様に、不気味なものを感じた青年は れいむを突き刺したまま棒を思い切り振り、森へとぶん投げた。 「はー・・・何か胸糞悪いな・・・ また同じようなのが来なきゃいいが」 ゆっくり駆除の後片付けをしながら、青年は今後が心配でならなかった。 そして同じ頃、幻想郷の各所では増殖したゆっくりが様々な問題を引き起こすのであった。 おしまい 実は半年位前の書きかけです。今ごろ気付いて中途半端に完成させUPしました。 やっつけですいません。ネタも平凡ですいません。 書きかけのネタは他にもあるんですが、飽きっぽいので今後は未定です。。。 過去に書いたSS ゆっくりいじめ系28 ゆっくり加工所でのある実験 ゆっくりいじめ系724 ゆっくり整形 ゆっくり加工場系16 小規模加工所でのゆっくり処理 ゆっくり加工場系20 小規模加工所
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2177.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1041 はるですよー/コメントログ」 何かワロタwwwww -- 2010-11-04 11 06 14 最後に吹いたwww こいつは賢いww -- 2010-12-10 19 56 00 どういうことかわからん -- 2014-02-03 10 35 36 まぁ、りりーはゆっくりの中でもかなり特殊だからな~ 希少種よりも希少だったり、街管理のゆっくりだったり。 能力も「はるですよ~」しか喋らない、飛行できる、ゆっくり索敵、ゆっくりオーラ、と色々ある。 作者もただ、りりーを元にネタを書きたかっただけではなかろうか? ・・・ただ、可愛い!! -- 2018-01-18 05 21 36